雪が積もると除雪作業をする機会も増えるため腰を痛めてしまう方が多くなります。
ぎっくり腰とは?
特に筋肉や関節、靭帯(じんたい)に強い負荷がかかることで起こり、日常のちょっとした動作や姿勢の変化、重いものを持つ際に突然発症することが多いです。
ぎっくり腰の原因
長時間の姿勢の維持や無理な動作により、筋肉や関節が疲労し正常な動きを妨げることで発症しやすくなります。
猫背や反り腰など、背骨や骨盤に負担をかける姿勢を長時間続けることで、腰回りの筋肉や靭帯が負担を抱え、ぎっくり腰を引き起こしやすくなります。
加齢や運動不足によって筋力が低下すると、体を支える力が不足し、わずかな動きでも腰に大きな負担がかかります。
ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰の症状は急激に発生し、次のような特徴を持つことが一般的です。
体を動かした瞬間に腰に鋭い痛みが走り、動けなくなることが多いです。
前かがみや背筋を伸ばす動作ができなくなり、立っていることすら難しくなります。
ぎっくり腰の予防法
〈適度な運動〉
日頃から腰や体にかかる負担を軽減する生活習慣を取り入れることが重要です。適度な運動で体を動かすことは、筋肉をほぐすだけでなく血行を改善しぎっくり腰の原因の一つである冷えを予防することもできます。
〈日頃の姿勢や座り方に注意する〉
正しい姿勢や座り方に気を付け、猫背や反り腰を避けましょう。長時間のデスクワークではお尻の下にクッションを置いたり、椅子の高さを上げる、頻繁に立ち上がるなどの工夫が効果的です。
〈体を温める〉
特に寒い季節には、腰やお腹を冷やさないようにすることが重要です。腹巻や暖かい服装で腰を保温することで、筋肉の硬直を防ぎやすくなります。日中であれば貼るカイロなども効果的です。
〈動き方に注意する〉
重いものを持つときは膝を曲げて腰に負担がかからない姿勢を保ち、ゆっくりと持ち上げるようにしましょう。特に除雪作業では雪を持ち上げる動作だけではなく、雪を放る時に腰を捻る瞬間が要注意です。
もしもぎっくり腰になってしまったら
横向きに寝て膝を曲げ、更に膝の間に枕などを挟むと痛みが和らぎやすくなります。
数日後痛みが落ち着いてきたタイミングで温めて血行を促進し、回復を早めます。
当院では可能な限り早めに施術を受けていただくことをおすすめしております。動けるようであれば痛めた当日にご来院いただくことが理想です。どうしても身動きが取れない場合は数日経過後、少し動けるようになったタイミングでご相談ください。
ぎっくり腰は、日常の少しの注意や生活習慣の改善によって予防できますが、万が一発症してしまった場合でも適切な対処を行うことで、痛みを軽減し回復を早めることが可能です。