【反り腰の原因と症状、改善策について】
反り腰は骨盤が前方に傾き腰椎の湾曲が過剰に強まった状態を指します。
文字通り腰が反った姿勢になり上半身だけ見ると胸を張っているように見えるため、それほど悪い姿勢には見えませんが実は身体のところどころに負担がかかっています。
慢性化すると腰痛や姿勢の悪化を引き起こすことがあります。
【反り腰の原因】
・遺伝的要素
骨格は遺伝的要素が強く両親から受け継ぐものです。家族に反り腰の人が多い場合遺伝的に反り腰になりやすい体質である可能性があります。
・繰り返す腰痛
何度も繰り返す腰痛により腰や背骨周辺の筋肉が緊張してバランスが崩れていきます。
・かかとの高い靴を長時間履く
日常的にヒールなどかかとの高い靴を履いているとつま先立ちの状態になるため、全身のバランスをとろうと体の軸が前掲し腰が反った状態になります。
・股関節の硬直化
股関節が硬くなると、股関節前面の筋肉(腸腰筋、大腿直筋)が硬くなり骨盤が前に傾いて腰の反りが強くなります。
・妊娠によるバランスの変化
妊娠中の反り腰は、体重の増加に伴って自然に前方に重心が移動することから生じます。 このため体のバランスを保つために腰を過度に反らせることがよくあります。
【反り腰の症状】
・朝起きると腰が痛い
・起床後は体が温まるまで腰が伸びない
・ずっと立ったままでいるのが辛い
・猫背・ストレートネックと言われる
・腰筋の過労
などが主な症状です。
特に仰向けで就寝される方はベッドから腰が浮き、後頭部・背中・お尻でブリッジをした状態で寝ているのと同じです。したがって朝起きた後の筋肉の緊張が強く現れます。
【反り腰の改善策】
・ランジストレッチを行う
反り腰により特に負担がかかる腸腰筋と
大腿四頭筋のストレッチが効果的です。
足を肩幅に開いて立ち、背筋を伸ばす。
片足を前に踏み出し、着地する。
前足の膝を90度まで曲げ、後ろ足の膝は床まで落としてキープする。
腰を丸めたり、反らしたりしないように、上体を真っすぐ保つ。
前足に体重をかけ、後ろ足でバランスを保つ。
呼吸は止めずに後ろ足の股関節の前が伸びてくるところで30秒伸ばしていく。
・座位仕事を選ぶ
反り腰の方は骨格上、特に立ちっぱなしの姿勢が負担が大きく、極力座ってできる仕事が理想とされています。
・起床時に横向きになって丸まる(ダンゴムシのイメージ)
目が覚めたらすぐに起き上がらず、横向きになって両ひざを抱え
ゆっくりと体を丸めてキープします。就寝時に反っていた腰を伸ば
してストレッチを加えることで起きた後の動き始めが楽になります。
・柔らかい敷布団やマットレスを使用する
体が沈みにくい硬めの寝具を利用すると腰が浮いてしまうため就寝時や起床時の痛みを強く感じてしまいます。
腰の隙間を埋めるため柔らかめの寝具に変えることで体圧がうまく分散され安眠につながります。
・日常的に体を温める
体の冷えは筋肉の硬直につながり痛みが増す要因となります。
毎日湯船に浸かる時間を確保したり、腹巻や貼るカイロなどを利用し日常的に体を温めることが大切です。
【かとう整骨院での対応】
当院では反り腰の症状でお悩みの方には骨盤矯正をおススメしております。原因となる筋肉の調整に加え、股関節、仙腸関節を丁寧に矯正することで症状の改善が期待されます。お気軽にご相談ください!