今年は1~2月と温かい日も多く寒暖差が大きい冬となりました。通常春が近づくと寒暖差が大きくなりお身体の不調を訴える方が増えます。
今年は異常ともいえる温かさからか、冬のうちから頭痛やめまいなど自律神経の乱れからくると思われる不調を訴える方が多くみられました。
—自律神経とは?—
ふたつの自律神経である交感神経と副交感神経はそれぞれ反対の役割を担っています。
・交感神経 血圧をあげたり脈や呼吸を早くしたり、胃腸の動きを鈍くします。ストレスや不安を感じているときや緊張しているときなど。車でいえばアクセルを踏んでいる状態。
・副交感神経 血圧を下げたり脈や呼吸をゆっくり穏やかにしたり、胃腸の働きを活発にします。就寝時やリラックスしているとき、食後のゆったりした時間など。車でいえばブレーキを踏んでいる状態。
通常であればこの二つの自律神経はシーソーのようにバランスを取り、私たちの体をその場に適した状態に自動調整してくれます。
・骨格の乱れによる姿勢の悪さ
自律神経は脳から始まり脊髄を通って全身の各器官につながります。骨格が乱れ姿勢が悪くなると自律神経の通り道も圧迫され働きが低下してしまいます。また姿勢が悪くなることで肩が内巻きになり呼吸が浅くなるためさらにストレスを強めてしまう原因となります。
適度なストレスは緊張感を上げ集中力を高める良い効果が期待できますが、感じるストレスが多すぎたり長期間にわたると不安や悩みが大きくなり、自律神経が乱れやすくなります。
ビタミンやミネラルなどの身体の機能を調整する栄養素が不足すると自律神経が乱れやすくなります。また、腸内環境と自律神経は密接に関係しており、偏った食生活で腸内環境が悪化することも、自律神経の乱れの原因の一つです。
起きているときや活動時は主に交感神経、寝ている時や安静時には副交感神経が働き、1日のリズムを作っています。しかし、夜更かしや昼夜逆転の生活など不規則な生活を続けていると、身体のリズムが崩れて交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなります。
春や秋は気温や気圧が変わりやすくなりますが、通常ヒトが対応できる温度差は7~8℃といわれ、これを超えると自律神経への負担が大きくなります。(朝-2℃/日中7℃など)
・頭痛、めまい、動悸
・便秘や下痢、腹痛
・慢性的な肩こりや腰痛
・イライラしたり落ち込む
・不眠
・急な発汗
上記の症状を日頃感じられている方も多いと思います。また症状はひとつだけ感じるわけではなく、多くの方は複数の症状を抱えていることがほとんどです。
次回のコラムは対策編です!