このいわゆる“正月疲れ”は実は多くの方が経験している身近な不調です。ではなぜお正月の後に体のだるさや気分の落ち込みが生じてしまうのでしょうか。
正月疲れを引き起こす原因とは?
まず大きな原因として挙げられるのが生活リズムの乱れです。
お休みのはずが実は慢性的な寝不足に陥る状態です。
飲食の機会が増えて普段より食べ過ぎてしまったり、過度な飲酒で胃腸に負担がかかると体全体の代謝バランスが崩れます。
さらに運動量が減ることにより血行が悪くなると筋肉も硬くなりやすくなります。
・自律神経の乱れ
加えて寒い時期は自律神経も乱れやすく、年末の仕事納めの忙しさを抱えたままお正月休みに突入する方も多くみられます。心が休まらないまま人が集まる会食などに参加すると体や脳を落ち着ける時間がなく不調の大きな原因となります。
更に年明け、「新しい年のスタートだから頑張らなくては」という気持ちが強い方ほど、知らず知らずのうちに心身へ負担をかけてしまうことも少なくありません。
正月疲れを予防するために
連休中はついつい生活リズムが後ろへずれ込みがちになります。
一度乱れてしまった生活リズムは時差ボケと同じですぐには戻りません。
汗をかいて体温を上昇させることで血流も改善されるため体がスッキリします。
溜まりがちな老廃物も一緒に流すことができます。もちろん毎日取り組む必要はありません。
年末年始はついつい高カロリーな食事が続いたり食べ過ぎてしまったりすることが多くなります。またお酒を飲む機会も増えるため胃腸に大きく負担がかかります。
食事回数を減らし空腹の時間を作ることで胃腸を休ませることができます。
④完全休養の日を作る
予定が立てこみがちな年末年始ですが「休む日」をあらかじめ確保しておきましょう。体だけでなく心も休めることで調子を安定させることができます。
正月疲れの改善方法
とは言え、正月疲れは多くの方が感じるものです。
以下の改善方法を参考にしてみてくださいね。
① 冷えを予防し体をじっくりと温める
まずは湯船にゆっくり浸かるなどして体を温めましょう。血行を改善することで身も心もスッキリします。冷たい飲み物は要注意です。
乱れてしまった体内時計を調整するには朝陽が有効です。
秋田の冬のようなスッキリしない天気でも効果はありますので毎日取り組んでみてください。数日かけて調整していくイメージが大切です。
③ 時間を決めて絶食する
ダメージを負った胃腸を休ませるには「食べないこと」が大切です。
だからと言って丸一日絶食する訳ではなく、前述したように食事回数を減らすなど空腹の時間を作りましょう。
④ 年明けにやるべきことと優先順位を決めておく
年始はそもそも仕事始めで忙しく、休んでいた状態から急にアクセル全開になることもあります。余裕のある方は年末のうちに「年明けにやることリスト」を作成し、年始にやることと優先順位を決めておきましょう。
⑤お正月明けの休みを事前に確保しておく。
やることリストを使ってひと段落したあとは一旦ひと息ついて休養を取りましょう。あらかじめ休みを確保しておくことで気持ちにも余裕ができます。頑張りすぎないことが大切です。
もしお正月明けに、肩や腰の張り、慢性的なだるさが続く場合は、筋肉の緊張や姿勢の乱れが関わっていることもあります。そんな時は無理をせず、お早めにご相談ください。皆様が素敵な新年を迎えられますように。

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